治安と安全について
ベリーズシティの治安状況は、中米の中では一番安全とされていて、特に旅行客が襲われる事件は発生しておりません。外務省の海外安全情報も2019年3月1日現在発出されておりません。
しかし、ベリーズシティのローカルバスが到着するターミナル周辺は貧困地帯で、バスを降りてからダウンタウンまで路地を歩いたりする際に、ベリーズ人・外国人を問わずひったくりに遭うなどの被害が報告されています。また、プリンセスホテルのカジノから出てくる客を狙った強盗も、数件確認されております。特にクリスマスシーズンやイースターの前の時期は、それ以外の場所でも軽犯罪が増えますので、混雑した場所ではアクセサリーや時計なども身につけないようにしたほうが良いでしょう。
そのため、ショルダーバック、ウェストポーチなど金品が入っていることがわかり、狙われやすいものは携帯しないことが重要です。念のため、夜7時以降の移動にはタクシーを使うようにしましょう。緑のプレートをつけているのがタクシーで、特にTAXIのサインやメーターはありません。乗る際に価格交渉して、併せて、ベリーズドルの値段か米ドルの値段かもしっかりと確認するとよいでしょう。
パスポートは、ツーリストビレッジへの入場を除いては国内で提示することは有りません。国内線やブルーホール遊覧飛行にもパスポートは不要です。貴重品はホテルのセーフティーボックスに預けるか、服の中にしっかりとしまってむやみに取り出さないようにしてください。
衛生状態と病気について
虫よけについて
海の近くには蚊の他にサンドフライと呼ばれる小さな蚊がおり、免疫のない方の場合とてもかゆく腫れあがることがあります。予防策として、虫よけスプレーや虫よけクリーム、蚊取線香などを使用しましょう。どれも現地で売られているものはよく効きますが、効き目が強いため肌の弱い方は逆にご注意ください。
日焼け対策について
日焼け対策もしっかりとお願いいたします。 特に、海でのシュノーケリングは紫外線量が日本の数十倍ありますので、曇りの日であっても日焼け止めを必ずご利用ください。普段塗らない男性の方でも、油断をすると腫れあがって病院に行くこともありますので、十分ご注意ください。
その他健康管理について
風邪やインフルエンザ、食中毒などの予防のために、手をよく洗うことを心がけてください。
また、年間を通じて湿度が高いため熱中症に注意が必要です。水分の補給は欠かさないようにしてください。スポーツドリンクや塩飴をご持参いただいてもいいでしょう。特に遺跡観光には必ず、ミネラルウォーターを持参し、喉が渇く前に飲むよう心がけてください。
狂犬病ウィルスを持った犬や鳥などもいるので、無闇に動物には触れないで下さい。万が一犬にかまれた場合は、24 時間以内に狂犬病対策の注射を受ける必要があります。
風土病について
ジャングル地帯の低地では、マラリア、デング熱、シャーガス病等の熱帯病がありますが、観光で訪れる地域では特に心配ありません。
狂犬病 | 狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口から感染します。噛まれた場合はすぐに傷口を石鹸水でよく洗い、消毒液やエタノールで消毒してください。その後早急に病院で受診してください。ベリーズ全土で放し飼いや野良犬が多いので注意が必要です。 |
デング熱/デング出血熱 | 蚊にさされないように常に虫除けスプレー等を携帯し使用してください。マーケットでも入手可能ですが皮膚の弱い方は日本から持参することをおすすめします。感染後2〜10日ほどで突然の高熱を発症します。デング熱・デング出血熱の発熱に対しては、アスピリン系の解熱剤は絶対に使用しないでください。 |
シャーガス病 | 有効なワクチンはまだ見つかってないため、サシガメ(カメムシの仲間)に刺されないように注意が必要です。感染すると10~20年の潜伏期間の後、重い心疾患や消化器疾患を発症することがあります。 |
エイズ(AIDS) | エイズ感染者は現在増加傾向にあります。HIVは通常の環境では非常に弱いウイルスであり、一般に普通の社会生活をしている分には感染者と暮らしたとしてもまず感染することはないが、傷や輸血などでの感染例もあるので注意が必要です。 |
写真撮影について
空港内、国境での入国審査、税関での撮影は禁止です。また観光地の教会でお葬式をやっていることもありますので、宗教施設内や祭礼の場では、節度を持って撮影するように心がけてください。現地で、現住民を被写体として写真撮影する場合は、撮影前に本人の了承を得るようにしてください。一般的にクレオール人種は歓迎、ガリフナは撮られたくない、マヤ人はシャイといった民族間の違いがあります。
アルトゥンハ遺跡にて、ヘビを首に巻いたり、クロコダイルの赤ちゃんを抱いて写真を撮らせたりしてくれる人もいます。そういう方は観光用に普段大変な思いをして飼っていますので、写真をお撮りになる方はチップをお支払いいただいたうえで撮影ください。ヘビは2.5~5米ドル、クロコダイルは1~2米ドル程度が相場です。
両替と通貨について
現地通貨はベリーズドルで1米ドル=2BZドルの固定相場制を採用しています。現地の人はベリーズドルのこともダラーと呼びますが、米ドル紙幣も広く流通しているので米ドルの価格かベリーズドルの価格かをしっかりと確認するようにしましょう。
なお、固定相場制で米ドル紙幣が広く流通しているため、国際空港には両替所がありません。また日本円からの両替はできません。
陸路国境では、メキシコ側でメキシコペソとベリーズドルの交換、グアテマラ側でケツァールとベリーズドルの交換をする両替商がいますが、米ドルが相対的に一番よいレートとなります。
クレジットカードはVISA, MASTER, AMERICAN EXPRESS, DINERS 等殆どの クレジットカードが大きなホテル、土産物屋、大型スーパー、レストラン等で使用可能です。ただし、5~7%ほどの手数料が別途かかる場合があります。なお、JCBカードはお使い頂けませんのでご注意ください。
どのカードもPlusのマークがついている場合、市内にある大体のATMでベリーズドルのキャッシングが可能です。
物価について
物価は決して安くはなく、日本と同等かそれ以上と考えておいたほうが良いでしょう。特にサンペドロなどの観光地は、他の地域に比べ物価が高いことがあります。
商品名 | 市内スーパー | レストラン |
---|---|---|
ミネラルウォーター | 1BZドル=0.5米ドル | 5~10BZドル=2.5~5米ドル |
炭酸飲料 | 2~5BZドル=1~2.5米ドル | 5~10BZドル=2.5~5米ドル |
国産ビール | 3BZドル=1.5米ドル | 6~10BZドル=3~5米ドル |
ホテルについて
ベリーズシティには、国際的にフランチャイズ展開しているホテルが3つしかなく(ラディソン、ラマダプリンセス、ビルトモア)、ほとんどが家族的経営の小規模なホテルです。
ベリーズではバスタブに浸かる文化がないためほとんどがシャワーのみの浴室となります。また、ホットシャワー付といっても、一般的に日本人が求める熱さではありません。お湯が出るまでに時間がかかったり、電熱式の簡易給湯器のため水量を少なくする事で水温が上がる場合などがあります。
エアコンがついているホテルは多いですが、エコノミークラスのホテルですと扇風機のみとなるところが多いです。なお温暖気候のため暖房はございません。また、ドライヤー、スリッパ、冷蔵庫は、ないところが多くアメニティはタオルと石鹸程度となります。ハブラシやカミソリ等はないためご自身でご用意ください。
高級ホテルを除き、お部屋には電話がありません。キーカーカーなどの地方ではホテルにレストランが併設されていないため、ご朝食はホテル近くのカフェで取っていただく場合があります。またちほうでは停電も多いので、予めご了承下さい。
電圧とコンセントについて
電圧は110V、周波数は60Hzで、コンセントのタイプも日本と同じのため、日本製品はそのまま使用できることが多いです。ただし、電圧が不安定なことがあるため、コンピュータ等をご持参される場合は、電源につなぐのは充電時のみとし、通常はバッテリーで利用するほうが良いでしょう。落雷発生時には、速やかにコンセントを抜き、過電圧で電化製品が壊れないようにしましょう。
ベリーズシティでは電気の供給がまた一定化されていないため、時々停電があります。多くの場合はすぐ復旧しますが、復旧しない場合は水道も止まりますので、長期滞在の方はろうそくや水を事前に買って備えておくことが望ましいです。
道路事情について
ベリーズシティでは近年大規模な道路工事を行っていて、新たに舗装された箇所などがありますが、舗装道路と舗装道路のつなぎ目が舗装されておらず大きく窪んでいたり、雨の後に砂利が流されて大きな穴が開いたりと、道路事情が悪いことがあります。また予告なしに通行止めになることもあり、その場合は、途中迂回を余儀なくされたり、大型バスが入れないことなどがございますので、予めご了承ください。
インターネット環境と携帯電話について
近年、インターネット環境も整備されつつあり、空港やホテルのロビー、レストランなど、公共の施設で無料のWi-Fiが使えるところが多くあります。日本からお持ちいただいたスマートフォンは、海外データローミングなどで予期せぬ高額請求を回避するため、機内モードにしたうえでWi-FiをONにして使用するとよいでしょう。日本の電話番号の着信を受ける必要がある場合は、データローミングの設定のみoffにするとよいでしょう。
ベリーズ国内の携帯電話SIMを購入し利用することも可能です。データ接続は3GまたはLTEの接続が主流です。SIMカードはdigicellという会社で11.25 米ドルでお買い求めたいただくことができ、10 BZドルのデポジットがついてきます。ただし、予め日本でスマートフォンのSIMロックを解除しておく必要がありますのでご注意ください。
チップについて
ベリーズにはチップの文化があります。目安は以下の通りです。
- ポーター :1~2 米ドル/お荷物1個
- 枕銭 :1~2 米ドル/1泊
- ドライバー:10米ドル/日
- ガイド :20米ドル/日
オプショナルツアーなどでは、ツアー料金の 5%~10%がチップの目安となります。1~2米ドル程度ですと、かえって失礼になることがありますのでご注意ください。
ガイドはチップがお客様の満足度の表示と感じていますので、義務ではありませんが良いサービスを受けたと感じたら、スムーズに渡せるように、あらかじめポケットなどに用意しておくのが良いでしょう。
レストラン等ではサービスチャージが含まれているところがありますが、クレジットカード払いであっても、離席時に5%~10%程度のチップを別途置いていくのがマナーとなります。
トイレについて
ベリーズのほとんどのトイレは水洗式ですが、水の流れがよくないため、紙を流すとつまってしまいます。使用後の紙は便器に流さず、備え付けのゴミ箱に捨てていただきますようお願いいたします。