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アルトゥンハ (半日)
Assistant Staff: Sol
2017/02/21
今回はアルトゥンハ遺跡ツアーに参加しました。このマヤ遺跡は岩の沼と呼ばれ、ベリーズのローカルビールBELIKINのロゴにもなっています。ベリーズシティから車で1時間ちょっと、同じベリーズ州に属し比較的アクセスの良いところに位置しています。アルトゥンハは現在のメキシコはユカタン半島からパナマまで、中米の交易圏の中心に位置していたため、交通の要衝として栄華を極めました。ここは重さ4kgを超える翡翠でできた太陽神の頭部が発見されたことで有名です。まずはアルトゥンハ内の構造について説明を受け、いよいよ遺跡内に入ります。
入ってすぐのところに、プラザと呼ばれる広場が広がり、四方向に建造物が見えます。マヤの人々は方角を大切にしており、北は太陽が頂点に来て生命が満ちる方角、東は誕生と生命の喜びの方角、西は日没後の暗闇と死の世界の方角、南は太陽復活のため地下界と戦う方角と考えられていました。
マヤ文明はすぐれた天文学の技術と非常に精密なカレンダー知られていますが、灌漑設備も目を見張るものがありました。傾斜をつけて住居やピラミッドから排水をし貯水池に雨水を貯める構造をもっており、現在でも貯水池跡や壁に空いた排水用の穴を見ることができます。
下の写真がアルトゥンハの中で最も高い太陽の神殿と呼ばれているピラミッドです。右側と後ろ側に階段がついているので、ご高齢の方でも時間をかければ登ることができます。上部の階段真ん中に見えているでっぱりの部分で、4kgを超える翡翠でできた太陽神の頭部とそれを右わきに抱えた遺骨が発掘されました。
太陽の神殿の裏には、立派なセイバの木を見ることができます。セイバの木はマヤの人々の世界観・宇宙観そのものを表していました。枝葉は天界を、幹は自分たちが住む地界を、そして末広がりにのびる根は地下界を表し、天界には神々が、地界には人間が、地下界には死の神が住んでいると考えられていました。この木は時に切られ、カヌーの材料としても使われました。
アルトゥンハ遺跡を出ると、左手にはお土産屋さんが並んでいます。カラフルな布製品や木彫りの置物、香辛料など様々なお土産を見ることができます。またフルーツやココナッツウォーターを売る地元の方もいます。
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