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ツアーレポート【ATM(ACTUN TUNICHIL MUKNAL)洞窟探検】
みなさん、こんにちは。今回で3回目の登場になる大嶽です。今回は、ATM洞窟大冒険(アクトゥン・チュニチル・ムクナル洞窟)ツアーに同行させていただきましたので、ツアーの様子をご紹介したいと思います。
■ATM Caveとは
ATM洞窟は、かつてマヤの宗教儀式が行われていた場所で、1,500点もの出土品などが確認されている場所です。 西暦700年から900年の間に使われていた洞窟で1980年代までは発掘されていませんでした。イギリスの軍隊により発見された後、調査研究の末に2000年代に入り一般に公開されるようになりました。また、ナショナルジオグラフィックで世界の秘境洞窟No.1に選ばれた、洞窟です。
(※注意書き※ 現在ATM Caveにカメラを持ち込むことは、洞窟・出土品保護の観点から禁止されています。このレポートの写真はATMツアーを運営する会社からいただいたものです。)
■洞窟探検の様子
まずは、数回川を歩いて渡りながら、トレッキングで洞窟の入り口を目指します。
腰まで高さのある川や足首の高さしかない川など色々な川を渡りました。水の資源を求めてマヤの人たちが洞窟付近に移動してきたとも言われているそうです。
すると洞窟の入り口に到着します。入り口付近の水は透き通っていて、真っ暗な洞窟にいよいよ向かいます。
洞窟に入って、岩と岩の隙間を通り抜けたり、軽く泳いだりして洞窟を探検します。
一列になって進むので、ここに足をかけてこうくぐってね、この順番に手をおいてね、ここに岩があるから気をつけてなど、伝言ゲームをしながら進みました。
洞窟の中の岩をよじ登ったあと、歩いて洞窟の奥を目指します。ここからは靴を脱いで進みます。
その道中で、マヤの出土品やスケルトンが発掘されたままの状態で遺されていました。マヤの人が実際に使っていた壺などがそのままの状態で保存されており、自分たちが今どこにいるのか不思議な気分になりました。当時マヤの人たちは、雨や水を求めて、洞窟を探索したと言われています。生きる上で必要な雨を取り戻すため、儀式が行われていました。マヤにおいて、人身御供は神々への供物として行われ、血はマヤの神々にとって栄養の源と見なされ、生き物の犠牲は強力な血の供物だったそうです。人にとって最も高い犠牲は子供を失うことであったと言われており、生贄にされたのはほとんどが子供だそうです。
洞窟の奥には、マヤの儀式で生贄となった少年の遺骨がありました。
また、洞窟の中で度々鍾乳石と出会いました。今も1年に1mm伸び続けているそうです。鍾乳石に反射して輝いている様子はとても美しかったです。
約3時間ほど洞窟のなかを探検したあと、行きと同様トレッキングをして出発地点に戻り、ベリーズ料理を食べてツアー終了です。
■最後に
洞窟の中を身体を動かして進みながら、出土品などをみるのはリアルインディジョーンズのような体験でした。洞窟の奥は、ここは地球のどこかわからなくなるような空間で、ATM洞窟はまだもっと奥にもあるということで、どんな空間があるのか気になりました。また、出土品やスケルトンをみる中で、水がない中でマヤの人たちが生きている姿や儀式を行っている姿を想像した時には、どこか世界史の教科書にタイムスリップしたような気分になりました。ガイドさんが身軽ですいすいと進んでいく姿がすごいなと思いました笑人間の手が加わっていない状態の洞窟は、自然の力を感じさせてくれるものであり、とても美しかったです。
圧倒されるような体験をしたい方、洞窟探検をしてみたい方、マヤの歴史を学んでみたい方はぜひベリーズに訪れた際には参加してみてください。
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