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インターン生清水 マヤ民族の村訪問記
インターン生の清水です!
今日はマヤ民族の村へ訪れた際の訪問記をお送りします。
古代マヤ文明の直系子孫である「マヤ民族」の人々が暮らす村へ行ってきた。
ベリーズに居住するマヤの人々は公用語の英語を話せる人は一定数いるのだが、今回はマヤの女性にコーディネートしてもらった。彼女は普段、英語以外の言語を主とするマヤの村で英語教師として働き、またマヤの女性をエンパワーメントする活動も行なっている。
マヤの人々は就学率が他の民族に比べて低い。そのため失業率が18.6%と高く、社会進出が遅れている。彼女も一人のマヤ女性として、若いマヤ女性たちの社会進出のため、仕事の傍ら積極的に活動している。
(出典 http://amandala.com.bz/news/unemployment-rate-14-4-highest-record-14-years/)
基礎知識として、マヤ民族には3つのグループがあるそうだ。
- モパン(Mopan)
約1万1千人の人がモパン語を話す。
今回訪れた村、そしてガイドさんもこのモパン。
- ケクチ(Kekchi、又はQ’eqchi’)
約1万8千人の人々がケクチ語を話す。
ケクチの人々の多くはトレド州に居住している。
- ユカテク(Yucatec)
約3000人がユカテク語を話す。
3つの中で最も人口が少ない。
(出典 http://mayaglot.com/blog/tag/yucatec-mayan/)
私たちが訪れたサンタ・クルーズというこの村はベリーズ南方のトレド州に位置し、この州には30以上のマヤの村があるそう。
村は急な坂道を登らないと移動できないため私たちは息が上がってしまった。
そんな道を行くと伝統的なマヤの人々の家が見えてきた。
訪れた日は天気が良く、こんなに良い景色を写真に収める事ができた。
お家の中はとてもシンプルな作り。家庭にもよるが、キッチンと普段過ごすエリアにほとんど仕切りはない。寝るときはハンモックを広げるそう。
私たちが訪問したお家では、まずトウモロコシを砕いて砂糖を入れた暖かい飲み物で私たちをもてなしてくれた。マヤの人々はトウモロコシをこのようにして飲んだり、今では日本でもお馴染みのトルティーヤにして食べたりするそう。
マヤ料理ではトルティーヤ小麦粉よりも、コーンがずっと主流だそう。実際に私たちもこのコーントルティーヤを作らせてもらった。
彼女たちは手際よくどんどんトルティーヤを作っていくのだが、実際にやってみるとなかなか難しい。右のほうに写っているフライパンに、こねて広げたトルティーヤを乗せ、膨らんできたらうまくできた証だそう。
(写真を撮り忘れてしまい、動画のスクリーンショットで画質が荒い…)
完成したトルティーヤと、ご家族が作ってくれたカルド(Caldo)というマヤ伝統のチキンスープ。これがとっても美味しい…!
庭で放し飼いしている鶏をその場でさばいて作ったスープ。新鮮なチキンはこんなにも食感が違うのかと驚いた。ベリーズの人たちはこれをfresh chickenと呼んでいた。
一緒に過ごした時間の中で奥さんのジョークには何度も笑わされた。旦那さんは身体が悪いそうで、彼女は7人家族の大黒柱だ。その苦労を感じさせない明るさと前向きさがとても印象的だった。後にマヤの伝統衣装を着させてもらい記念写真を撮った。彼女が手作りしている伝統的な服はとてもカラフルで素敵だった。
最後に、国際開発や国際協力の分野の人々の中には、「彼らが経済的に貧しいながらも幸せそうなのだから、欧米式の幸せ(所得向上)を目指す必要は無い」という意見を持つ人がいる。確かに以前私が訪れたミャンマーの農村地でも、このマヤの村でも人々は笑っていた。
大学4年にもなって恥ずかしいことなのだが、将来どのような分野・職種で国際開発に貢献したいのかはまだ模索中だ。しかしこの訪問をきっかけに、私は開発途上国の所得向上に寄与したいと認識することができた。このベリーズでの貴重な滞在の中で、自分の関わり方をもっと考えていきたい。
written by : Ayaka Shimizu, BCE Intern
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