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メーカーの海外営業から柔道コーチに!〜ベリーズ青年海外協力隊員シリーズ〜
こんにちは!
インターン生の清水です。
今回から数回、ベリーズに駐在されている青年海外協力隊員の皆さんの活動を少しご紹介したいと思います。
皆さんご存知かもしれませんが、
「青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers, JOCV)」とは日本の政府が行う政府開発援助(ODA)の一環として、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する海外ボランティア派遣制度のことです。
各国からの要請に基づき、職種・国別に派遣されます。
出典: 青年海外協力隊 環境教育OV会
今回は、この制度を使い、現在ベリーズで活動されている協力隊員さんのお仕事を少し覗かせていただきました!
今日お届けするのはベリーズシティで柔道を教えられている石崎さんです。
石崎さんはもうすぐ帰国されるベテランの隊員さんです。
前職はメーカーの海外営業ですが、それ以前にハンガリーで柔道のコーチをされていたこともあったとか。石崎さんはメーカーに5年勤める中で、日を追うほど製品を売る自信がなくなっていき、柔道ならば自信を持って教えられる!と考え協力隊に入ることを決断されたそうです。
子供の柔道のクラスは月曜の夕方から、大人は月・水の夜から始まります。クラスは複数ありますが、年齢や習熟度で分かれているのではなく、生徒さんたちは皆都合の良い時間帯のクラスを選んで来ているそうです。そのため、私が見学させていただいた際も、4~13歳の生徒さんたちが一緒に練習していました。
教室は音楽・美術教室の二階にあります。
練習が始まる前に先生とお掃除中。
学校で、日本のように掃除する時間が無いベリーズの子供達にとって、自分で使うところは自分で掃除するということはとても良い経験!日本から来られた先生だからこそ教えられることです。
最初はこの写真の人数だったのですが、どんどん増えて最終的には20人くらいの生徒さんが来ていました!
毎回来る生徒さんが変わったり、年齢が幅広く理解度と体力が違ったりするため、石崎さんは柔道の入門のようなクラスをされているとのことでした。
ベリーズの学校では体育は週に1回しかないそうです。そのため子供達は前転や後転、腕立て伏せの仕方も知らなかったようで、彼らはそういったベーシックな運動の知識も学んでいます。皆すごく盛り上がっていました。
クラス終了後に、石崎さんに協力隊についてお話を伺ったところ、
協力隊のプラスの側面として、実際に現場に人が来ないと進まないことがあり、それらを勧められた点、また、アジア人に対する理解があまりないベリーズで日本という国を知ってもらえた点を挙げられました。
それとは対照的に、「本当に必要な場所に必要な人が来ているのか疑問に思う」とも仰っていました。「ベリーズはお金持ちの国ではないけど、お金が全く無いわけではない。スポーツの話で言えば、オリンピック委員会から資金をもらいキューバ人コーチを招いていたりしている」と。
私は国際開発・協力を専攻していますが、もちろん現場での経験が無いため、隊員さんからとても率直な感想をお聞きすることができて嬉しい反面、これには考えさせられました。
石崎さんも仰っていたように、税金を使っているからこそ、その税金が正しく使われているか(必要な場所で必要な人のために使われているのか)という視点は大切だと感じました。要請に基づいて派遣するというのがJOCVの原則ですが、要請を受け入れる基準はあるのか?開発途上の各国はどのように要請を出すのか?… これについてはもう少し勉強してみることにします!
石崎さん、ありがとうございました!
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