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ベリーズリバークリーンキャンペーン
こんにちは。10月4日から約1ヶ月間、弊社のインターン生としてベリーズにやって来ました。立命館大学4回生の上野佳蓮です。
私は、今大学4年生で、学校も授業もない、正直、時間を一番持て余している時期です。毎日、ただバイトを繰り返す生活はもったいないと感じ、時間がある今しかできないことをしようと考えました。そのひとつが、大学在学中に挑戦したかった留学です。そんな中ご縁もあり、ベリーズにやって来ました。まだ、来て間もないですが、親切なベリーズの人や美味しいご飯に出会い、益々ベリーズを好きになっています。
ベリーズ滞在から3日目の朝、カヌーに乗ってリバークリーニングを行いました。ベリーズ川からチェトゥマルブリッジ(約5km)を目指して、6人で3時間かけて行いました。
https://www.google.com/maps/@17.5082991,-88.2149135,16z?hl=ja
リバークリーニングを行った川の地図
左から みきさん ゆうきさん まさきさん あさこさん 私 撮影:まるさん
川岸では、蚊が大量発生していました。こんなに蚊が多いことは初めてだとカヤックを貸してくれたスタッフさんも驚いていました。ベリーズの蚊は、血を吸うことが下手で、少しチクっとする時があるみたいです。また、現在ベリーズでは、蚊の殺虫剤を撒いている車が走行しています。
カヌーに乗るまで時間があったので、川の周辺でゴミ拾いを行いました。ペットボトルやお菓子のゴミが沢山ありました。
ゴミを拾っている様子
いよいよ、3人乗りのカヌーに乗り込み出発。蚊に刺されながらも漕いでいくうちに素敵な光景を見ることができました。
カヌーから見たマングローブの風景
大きなヒルギ
ヒルギと呼ばれる大きな根を生やした木が川の周りには沢山生えていました。こんなに大きなヒルギは初めてです。また、カニや小魚、鳥など沢山の生き物にも出会いました。初めて見る生き物も多く、驚きばかりでした。いくつか紹介します。
シロアリの蟻塚
日本でのシロアリは、家の柱や床を食べてしまい腐敗させる、厄介な害虫とされています。しかし、ベリーズでは、様々なことに活用されています。例えば、キャンプの際に、蟻塚を燃やすことで虫除けの代わりになります。また、シロアリにはタンパク質や鉄分が多く含まれ、栄養価が高く食べることもあるそうです。
キバラオオタイランチョウ (Great kiscadee)
この鳥は、黄色いお腹が特徴的なキバラオオタイランチョウという大蘭鳥です。
マングローブではよく目にしましたが、アメリカやアフリカ大陸にしかいない珍しい鳥です。
マングローブで目にした鳥のほとんどが少しの物音にも敏感で、飛んで行ってしまい、カメラに収めることは出来ませんでしたが、実際に目で見た鳥や生き物を紹介したいと思います。
http://greglasley.com/content/BirdsofMexicoandBelize/YellowMangroveWarbler.php
キイロアメリカムシクイ(mangrove warbler)
こちらも黄色い鳥です。南北アメリカ大陸に生息し、名前の通り昆虫を捕食します。川沿いやマングローブに巣を作ります。
https://www.pinterest.com/pin/562668547178780119/
コミドリヤマセミ(American pygmy-kingfisher)
緑とオレンジが特徴的な小さなヤマセミです。メキシコ南部からエクアドル西部、ブラジルにかけて生息しています。
北アメリカ南部から南アメリカ北部にかけて、海岸や川岸、マングローブに生息しています。顔が赤で、くちばしが黒の日本の代表的なトキとは違い、顔とくちばしの色がピンク色です。
https://ebird.org/species/anhing
アメリカヘビウ(Anhinga)
アメリカ南部から中央アメリカ、ブラジルアルゼンチン、キューバの低地の湖沼に生息しています。水面や水中から魚を見つけてくちばしを突き刺して捕食します。実際に、生きた魚を咥えて飛んでいく姿は迫力がありました。
https://www.10wallpaper.com/jp/view/Blue_Morpho_Butterfly-High_Quality_HD_Wallpaper.html
ブルーモルフォチョウ
北アメリカ南部から南アメリカにかけて生息しています。森の宝石とも呼ばれ、世界一美しいと言われている蝶です。ちなみに、日本のほとんどの蛾と蝶は色で判別しますが、ベリーズでは色で判別できないそうです。そのため、とまり方の違いで判別します。蝶は羽を閉じてとまり、蛾は羽を広げて止まります。言われて見ると、確かにそうだなと感じ、勉強になりました。川辺をブルーモルフォチョウが数匹飛んでおり、まるで歓迎されているような気分になりました。
生き物の紹介はこれくらいにして、目的であるリバークリーニングについて書いていこうと思います。
カヌーを漕ぎ続けて1時間。ゴミはなかなかありませんでしたが、民家が見え始めてくると、大量のゴミが捨てられていました。主に、テレビや家具などの粗大ゴミや発砲スチロール、ペットボトルやびん、お菓子のゴミなどが捨てられていました。
大量に捨てられていたゴミ
浮いているゴミ1つでも回収には一苦労でした。カヌーをゴミの位置まで近づけ、水抜きをしてからゴミ袋に回収します。また、木が妨げになり、カヌーでは近づけない位置にあるゴミは、オールでゴミを引っ張り出し、回収しました。
ゴミを回収している様子
ようやく、ゴールであるチェトゥマルブリッジに到着し、リバークリーニングが無事終了しました。
最後に記念撮影
ベリーズに到着し、街を見渡した際、道路などにゴミがあまり落ちていない印象が当初ありました。しかし、川や川岸には多くのゴミが捨てられていました。ゴミが増え続けると、今日、紹介した野生の生き物も二度と見ることが出来なくなるかもしれません。ゴミを拾てることは簡単ですが、1つのゴミを拾うことに沢山の人や労力が必要になっていることをもっと多くの人に知って欲しいです。そして、私がベリーズにいる間、少しでも力になれるよう、当たり前のことですが、ゴミを見つけたら拾うようにしていきたいと思います。
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